更新日:2026-05-11

ダブルエリミネーション トーナメント表の作り方完全ガイド

eスポーツ大会や本格的なスポーツ大会で採用されるダブルエリミネーション方式。1回負けただけで終わってしまうシングル方式と違い、「2回負けるまでは勝ち上がれる」公平性の高い形式です。
この記事では、ダブルエリミネーションの仕組み、ブラケットの作り方、人数別の組み方、運営のコツを初心者向けに解説します。

ダブルエリミネーションとは

ダブルエリミネーション(Double Elimination、略してDE)は、2回負けた時点で敗退となるトーナメント形式です。1回負けた選手は「敗者ブラケット(Losers Bracket)」に移動し、そこで再び勝ち上がれば優勝の可能性が残ります。

プロのeスポーツ大会(スマブラ、ストリートファイター、Apex Legends、League of Legendsなど)や、テニス・卓球・ダーツの公式戦で広く採用されている、競技性の高い形式です。

🔄 選手が辿る経路(概念図)

Winners Bracket (WB)

1度も負けていない選手
↓ 1敗

Losers Bracket (LB)

1敗した選手の復活戦
↓ 2敗

脱落

2敗で大会終了

WB勝者

Grand Final

WB勝者 vs LB勝者

LB勝者

シングルエリミネーションとの違い

シングルエリミネーション(SE)と比較すると、それぞれの特徴は次のように整理できます。

  • シングルエリミネーション:1回負けたら即敗退。試合数が少なく、短時間で決着がつく。1日で完結させたい少人数大会向き。
  • ダブルエリミネーション:1回の負けでは敗退しない。試合数はSEの約2倍に増えるが、序盤の組み合わせ運による不公平を緩和できる。実力上位者がしっかり上位に来る。

「初戦で当たった相手が偶然強くて即敗退」という不満を減らせるため、参加者の満足度が高まりやすいのがDEの最大のメリットです。

ブラケットの構造(WB/LB/Grand Final)

ダブルエリミネーションのトーナメント表は、大きく3つのパートで構成されます。

  1. Winners Bracket(WB/勝者ブラケット):一度も負けていない選手が進むメインのブラケット。
  2. Losers Bracket(LB/敗者ブラケット):WBで1回負けた選手が落ちてくるブラケット。ここでもう1回負けると敗退。
  3. Grand Final(グランドファイナル):WB勝者とLB勝者が対戦する決勝戦。WB勝者は1度も負けていないため、LB勝者がここで勝った場合は「リセット」してもう1試合行うのが一般的(True Double Elimination)。

LBの試合順は少し複雑です。WBで負けた選手がLBに合流してくるタイミングを揃える必要があり、一般的に「LB Round1 → WB Round2の敗者が合流 → LB Round2」という流れで進みます。

🏆 8人ダブルエリミネーションの全体構造
🏆 Winners Bracket A vs B C vs D E vs F G vs H WB R2 M0 WB R2 M1 WB Final 💀 Losers Bracket LB R1 M0 LB R1 M1 LB R2 M0 LB R2 M1 LB R3 LB Final WB R1敗者 WB R2敗者 WB Final敗者 ⚔️ Grand Final GF M0 Reset (条件付き) WB勝者 LB勝者 👑

赤の点線 = WB敗者がLBに落ちる経路。LB Final勝者がGFでWB勝者に勝つとReset試合発生。

人数別の組み方(8人/16人/32人)

8人の場合

WBは8人 → 4人 → 2人 → 1人と進みます。LBには WB Round1の敗者4人が落ち、そこから勝ち抜いた1人がGrand Finalに進出。合計試合数は約14試合、所要時間は1試合15分として3.5時間が目安です。

16人の場合

WBは16人 → 8人 → 4人 → 2人 → 1人。LBは8人 → 4人 → 4人 → 2人 → 2人 → 1人のような流れで、WBの敗者が段階的に合流します。試合数は約30試合。1日大会のちょうど良いサイズです。

32人の場合

32人規模になると試合数は約62試合。1日では収まらないことが多く、2日構成や予選プール戦(リーグ戦)を併用するスイス式やプール抜け方式と組み合わせるのが現実的です。

人数別のシングル方式テンプレについては、人数別トーナメント表テンプレート集もあわせてご覧ください。

試合数と所要時間の見積もり

ダブルエリミネーションの総試合数の概算式は次の通りです(N=参加人数)。

  • シングルエリミネーション:N − 1 試合
  • ダブルエリミネーション:おおよそ 2N − 2 試合(Grand Finalリセット含めると 2N − 1 試合)

1試合あたりの平均時間(試合本体+セッティング+移動)に総試合数を掛けると、おおまかな運営時間が出せます。同時進行できる対戦台の数でも所要時間は大きく変わるので、コートやPCの台数を踏まえて逆算しましょう。

運営でつまずきやすいポイント

  1. LBの試合順を間違えやすい:手書きで運用するとLBの段が複雑で、誰がいつ合流するかを取り違えがち。事前にツールで自動生成しておくのが安全です。
  2. Grand Finalのリセットルールを事前共有していない:「LB勝者がWB勝者に勝ったらもう1試合行う」というルールは知らない参加者も多いため、開始前にアナウンスしましょう。
  3. 待ち時間が長くなる選手のケア:LB側は試合間隔が空きやすい。サブステージや観戦エリアを設計し、退屈させない工夫を。
  4. 進行が遅れたときの巻き返し:DEは試合数が多い分、遅れがそのまま終了時刻に響きます。各ラウンドの目標時刻を表に書き込み、巻きの判断を早めに行うのがコツです。

無料ツールで自動生成する

手書きでDEのブラケットを正確に作るのは現実的ではありません。PartyToolsのトーナメント表作成ツールなら、参加者名を入力するだけで、シングルでもダブルエリミネーション形式でもブラケットを自動生成できます。

WBとLBの試合順、Grand Finalの分岐も自動で正しく組まれるので、運営側はその通りに進行するだけ。スマホ・PCどちらでも見やすく、参加者にURLを共有すれば自分の試合がいつ来るかをリアルタイムで確認できます。

PartyToolsでDEを使う手順

  1. 大会を作成:トーナメント表作成ツールで「+ 新しい大会を作成」 → 大会名を入力。
  2. トーナメント追加:大会ボードで「+ トーナメントを追加」 → セットアップ画面が開きます。
  3. 形式を選択:セットアップ画面上部の「🎯 トーナメント形式」で 「⚔️ ダブルエリミネーション」 をクリック。選択カードが青枠でハイライトされます。
  4. 参加者を入力:参加者名を改行区切りで入力。3名以上必要です(DEはLBが成立する3名から)。
  5. 「対戦表を生成」をクリック → Winners Bracket(WB)/ Losers Bracket(LB)/ Grand Final(GF)の3セクションが自動描画されます。
  6. 試合進行:勝者の名前をクリック、または下部の「📝 試合結果・メモの入力」エリアでスコアを入力。WB敗者は自動でLBの正しい位置にドロップします。
  7. Grand Final:WB勝者とLB勝者がGFで対戦。LB勝者が勝つと自動で「Reset」(GF M1)が発生し、もう1試合行います。
  8. 共有・印刷:「👥 参加者に共有」で閲覧専用URLを発行、「📄 PDF保存」で印刷用ブラケットを出力できます。

参加人数別の目安

  • 4人:合計6〜7試合。短時間ミニ大会向け。
  • 8人:合計14〜15試合(Reset含む)。1試合15分なら3.5〜4時間。
  • 16人:合計30試合前後。1日大会のちょうど良いサイズ。
  • 32人:合計62試合前後。複数コート併用 or 2日構成推奨。

3〜7名のような2の累乗にならない人数でも、PartyToolsが自動的に不戦勝(BYE)を均等配置します。BYE受給者は1回戦をスキップしてWB R2から登場し、対応するLB側のスロットも自動で処理されます。

シングル/ダブルエリミネーション両対応。形式選択ボタン1つで切り替え可能。

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